2021.5.12

 江の島散歩を提案したのはエリカだったが、いちばん飽きっぽいのもエリカで、途中しばしばスマホを触っていたのは、写真を撮っていただけではないのだろう。たしか私たちは、だいたいどこに行ってもエリカの、そろそろ帰ろーよ、という言葉をしおに引き上げた。その後の五年間で、私の恋人は彼女と七度ほどお茶をしていて、そのたびに、つきあったとか別れたとかの話を聞かされていたらしい。