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お知らせ:『初期の水原涼』を刊行します

  • 4月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:3 日前

 このたび、水原涼デビュー15周年を記念して、短篇集『初期の水原涼』を刊行します。

 水原は2011年5月7日発売の『文學界』に掲載された「甘露」でデビューしました。それから15年。いろいろあった!

 以下概要です。






作家にとって初期とは何か?

 詩人だったころの池澤夏樹、一九八〇年代の大沢在昌、担当編集者に〈重版童貞〉と揶揄された佐藤友哉。のちに名を成してから、彼らの初期作品に光が当てられた。池澤の詩は『池澤夏樹詩集成』としてまとめられ、大沢の初期作品は一つ残らず文庫化され、佐藤の最初の三作は新装版が出た。彼らの初期は言祝がれた。

 それでは、水原涼にとって初期とは何か?

 作家にとっての初期が最初の代表作を──池澤が「スティル・ライフ」を、大沢が『新宿鮫』を、佐藤が『クリスマス・テロル』を──書くまで、ということであれば、水原はまだ初期を脱け出せていない。しかしまあ、ひとまず節目の年ではある。十年前の作品を読み返すといささか気恥ずかしくなるようにもなってきた。それでこの作品集を編むことにした。

(水原涼「解説」より)


地方都市のロックバンドの青春小説「犬小屋」、戦災孤児が崩壊した故郷を訪れるロードノベル「return to our home.」、講談社から刊行された「蹴爪(ボラン)」の続篇「別天地(ランギト)」。

文學界新人賞を受賞してデビューした2011年から2022年までに同人誌に発表した短篇小説11篇と詩2篇、書き下ろしの解説を収録。

SFやファンタジー、詩、私小説、友人の結婚祝いに書いた未発表作まで、多彩な作品が楽しめます。

全250ページ、1,750円(税別)。


収録作

塔の片恋 2011年12月 試し読み

ガネットは止まった 2012年9月(未発表)

犬小屋 2013年11月

ブラジルの人 2014年3月 試し読み

サリンジャー 2014年11月

return to our home. 2015年11月

アメリカン・マイク・ポップコーン 2016年1月

粘土の街 2016年1月

フィル 2016年4月

バッシュを盗む 2016年11月

別天地(ランギト) 2017年11月 試し読み

CはクッキーのC 2019年5月

犬が眼鏡をかけている 2022年11月(未発表)

書け、書きつづけろ ──あとがきにかえて 2018年11月

解説 水原涼 2026年3月(書き下ろし) 試し読み


著者自身による解説では、各作品執筆時の振り返りなども。水原涼がそのキャリアの初期に、自身の作風を模索していく軌跡が記録されています。


デビュー十五周年ということで、デビュー直後(2011年)と現在(2025年)の著者近影のステッカーがついてきます。恥ずかしいので数量限定。



2026年5月7日に、BOOTHにて発売予定です。



本書はオンラインでの販売に先行して、〈作家の手帖〉で活動されている小澤みゆきさんに委託して、即売会で販売していただく予定です。

・4月25, 26日(土日)のTOMEI FES@透明書店(東京都蔵前)

・5月4日(月祝)の文学フリマ東京(東京ビッグサイト)

ほか、4月から7月にかけて、いくつかのイベントに参加されるそうです。

詳細は小澤さんのnoteをご参照ください。

実物を手に取ってみたいかたは(一刻も早くほしいかたも)ぜひそちらで。

委託分にもステッカーがついてきます。


読み返してみると、私なりによい15年間だった気がしてきました。

お読みいただければうれしいです。



 
 
 

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