2021.3.19

 座談会中にどんな話を私たちがしたか、憶えていることはそれほどなく、きっと緊張していたのだと思う。原稿を読みながら思うのは、この人ら、なんかもうちょっと上手く言えんもんか、ということばかりだ。構成の担当者──今回はフリーライターの鎌部さん──が整えてくれてはいるが、私や宇野原さんの発言には何を示しているのか不明瞭な指示語が多く、久保野くんは自分が台詞から構想するタイプだと三度強調していて、林原さんと君島さんは言葉すくなながら内容が整理されている。宇野原さんや山形出身の久保野くんの方言も標準語になおされておらず、私は熱が入ると君島さんにまでため口をきく。あの場のくだけた雰囲気を残そうとしているのがわかって、私は、あきらかな事実誤認と誤字のところ以外直さずに編集者に送った。