2021.3.18

私と林原さんはジンジャーエールか何かを飲みながら、宇野原さんとミツカくんを主人公にしたBLについて話しあう。宇野原さんも、なんだかんだ言って君島さんの小説が好きらしく、さらに酔いがすすめば、まだ二作しか発表されていない君島作品の一節を口ずさみ、ポエジーがあるッ!と叫び、ゲロといっしょに讃辞をまきちらす。だいたいそれが宇野原会のいつもの雰囲気で、参加を拒みつづけている君島さんは、宇野原さんがこんなに自分を買っていることを知らず、宇野原さんと会うとどこか萎縮した態度をとる。私はそうやって、世間の評価も、作家仲間のおぼえもめでたい君島さんに、すこし嫉妬していた。