2021.4.1

 テキストファイルを立ち上げ、朝に書いたものを読み返す。修正はほとんどなく、安堵して書き出そうとしたところで、尻と椅子の間でスマホが震える。座ったまま引っぱり出してみると、また宇野原さんからの電話だった。

 また、といっても、きっとあのあとすぐ寝た宇野原さんにしてみればもう明日だ。とはいえLINEでやりとりしてから五時間ほども経っておらず、酒につぶれて寝て起きたにしては早い。訝しみつつ画面をタップして耳に当てる。宇野原さんじゃない人の声がした。