2021.5.10

 あまりにしっかり舗装されて、それまで歩いていた道路と何も変わらない、まっすぐな橋のようだった。モン・サン・ミシェルの、海中に築かれた城に向かって曲がりくねりながら伸びる砂浜、みたいのを想像していた私たちは、ミツカくんが口にした、こらただの道やんけ、という、たぶん笑いを取るつもりだったのだろう言葉に、誰も笑わずうなずいて、また何か、そのアスファルトを敷いた人に聞かれたら気分を害しそうなことを口々に言いあった。そして橋、というか道の脇の、ちょっと砂浜になってるところの写真を撮ったりしたが、その写真はみんなで共有したきり見返しもしない。