2021.8.25

私が、六割がたスタンプのやりとりをひととおり見ている間に、恋人が、〈わたしも仕事の都合つけて参加!〉と送り、力こぶをつくるサルのスタンプを押していた。〈おっよかった!〉〈無理しないでね〉〈あとひとり?〉〈あとひとり!〉〈あとひとり!〉大丈夫なの、と訊くと恋人は、なんとかするよ、行きたいもん、と頷いた。五人は、しばらく私を待つように黙っていたが、すぐにまた、さっきまで交わしていた、鬼怒川温泉の上にあるサル園の話に戻った。

 それになんか、欠席って言える流れじゃないよねもう。恋人は困ったように眉を寄せて笑う。