2021.3.24

 キッチンで湯を沸かしながら、すこし迷って、冷蔵庫のコーヒーではなく、棚からティーバッグを取り出した。アールグレイだ。香り高いどうこう、と説明文が箱には書いてあったが、私はぜんぜん紅茶に興味がなく、したがって他の品種との香りのちがいなんてわからないし、もちろん七行くらいあるその文章をちゃんと読んでもいない。これもブルックスの、コーヒーとセットで安くなるやつで、アールグレイとアッサムとセイロンが入っていた。それなしには一日がはじまらないし仕事もできないし一日が終わりもしないコーヒーとは熱量が対極的なのに入手手段の選択は同じ、という、この対比は、なにかの比喩のようで、しかし、特に掘り下げようとは思わないな。