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2021.4.24

  • 執筆者の写真: 涼 水原
    涼 水原
  • 2021年10月22日
  • 読了時間: 1分

更新日:2022年3月12日

 この街には、横浜F・マリノスがある。ミツカくんは街灯からぶら下がったフラッグの文字を読み上げた。横浜FCもあるやろ、Y.S.C.C.も。

 その二チームは日産スタジアムじゃなくて三ツ沢がホームスタジアムだから。

 そうなん。まあべつになんでもええけど。

 年に一度か二度、敵チームのファン同士が衝突、怪我人や逮捕者が出た、というニュースが、マンチェスターとかザグレブとかから報じられる。同じ街のライバルとのダービーマッチとか、政治的に対立している国のクラブ同士(旧ユーゴとか)の試合のときに起こりやすく、流される映像のなかでは、どんな混戦でもレプリカユニフォームの色できれいに見分けられるふたつの集団が、なぜかたいがいはだらしない身体つき──同じ服を着た選手たちと比べてしまうからそう感じられるのか──で殴り合っている。ヨーロッパや南米ではそういう、スタジアムの外でサポーターがぶつかり合うことも珍しくないが、日本では滅多になく、私とミツカくんのように、敵チームの恰好で歩いている二人組も多かった。


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