2021.6.152021年12月13日 そのフレーズは代表チームのスローガンだったらしく、ローカルテレビや父の車のラジオで何度も紹介されていた。だから、そのときにはすでに中学生で、もしかしたらサッカーをやめていたヴィッつぁんの耳にも入ったかもしれないし、もう全力で身体を動かすこともなく、ゴーグルも度が合わなくなってから新調しなくなり、コンタクトレンズをつかいはじめたヴィッつぁんは、自分がヴィッつぁんと呼ばれていたころのことを思い出した。そしてちいさく、いっしょにテレビを観ている家族の誰にも聞こえないよう、声は出さずに口のなかで囁く。シ・セ・プエデ。2021.6.162021.6.14
そのフレーズは代表チームのスローガンだったらしく、ローカルテレビや父の車のラジオで何度も紹介されていた。だから、そのときにはすでに中学生で、もしかしたらサッカーをやめていたヴィッつぁんの耳にも入ったかもしれないし、もう全力で身体を動かすこともなく、ゴーグルも度が合わなくなってから新調しなくなり、コンタクトレンズをつかいはじめたヴィッつぁんは、自分がヴィッつぁんと呼ばれていたころのことを思い出した。そしてちいさく、いっしょにテレビを観ている家族の誰にも聞こえないよう、声は出さずに口のなかで囁く。シ・セ・プエデ。2021.6.162021.6.14
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