2021.7.12

 なんでこんなとこまでチャリで来たのか、という話の流れだったか、この街に私の実家があり、彼女といっしょに帰省してきていて、私と同様この街の出身で、そういえば私の高校の遠い後輩でもあった木村もよく知っているとおり、砂丘の次に紹介するべき観光地ってあんまりなくて、迷ったあげくに、木村もきっと小学生のころに観ていた滝百選のビデオに引っ張られるようにしてここまで来たのだ、と話した私とひとしきり、故郷についての愛着あふれる悪口をたたきあったあとで、なんか英語で私の恋人と楽しげにしゃべっているティエンを肘でつついて、ティエンもおふたりみたいにさ、夫婦で旅行とかしたらいいじゃん、と言ったのだった。