2021.7.17

木村のちょっとした失言があったから帰路で私たちは黙ったし、その沈黙があったから私はプロポーズ大作戦(という作戦名だった)の決行を決めた。デザートの皿に指環の小箱が乗ってるのを見たとき、彼女も、あの日の木村の、恥ずかしさか湯豆腐かで赤く上気した顔を思い出していたのではないか。