2021.8.22

 窓を閉める。思わず力が入って、建て付けの悪いサッシがガラガラ音を立て、どん、とほとんど鈍器で殴るみたいに閉まる。自分がいちばん驚いて身を縮めると、急に遠のいた下のほうから、がらがら、どーん!といま耳元で囁いたミリちゃんが叫び、それがほかの子たちにもうつって、どーん!とみんなで騒ぎ出した。ほらーもうしずかに!と、手を離したり飛び出したり、安全に関わるようなことでなければ真剣に叱りはしない保育士さんがたしなめて、私だけが赤面する。そそくさと振り返ると、いつの間にか恋人が部屋のドアによりかかっていて、がらがらどーん、と笑った。