2021.8.8

 すでに二度目のゲラだから、ページ数が変わるくらいの大きな加筆や削除はしないが、細かな表現を変えたり、読点を出し入れしたりする。編集者の書き込みは、方言(私の作品はやたらと方言が多い)なのか誤記なのかの確認とか、表記揺れとか、ポリコレ的にちょっと危うい語彙を指摘するくらいのものだ。小説家は、たぶん人によってゲラとの向き合いかたが違っていて、ゲラ作業が苦痛でならないとか言う人もいるし、一度擱筆したらいっさい手を入れないという人もいて、小島信夫にいたっては、誤字も表現のうちだ、みたいなことを言って修正に応じなかった、というのも聞いたことがあるが、宇野原さんが言ってたことだから信憑性はない。私はゲラが好きだ。