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2021.9.22

 単価のことはさておいて、漱石はとにかく書いたのだ。十六行書きながら、その無為な会話のあとにくる場面を頭のなかで組み上げた。文章を書いているときは、目の前の作品に集中していて、ほかのことを考えている余裕はない。書くことは考えることだ。とにかく書いてれば、そのうち続きが見えてくる。書いて書いて、できたものが良くなければ、あとでなんとかすればいい。


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