2022年3月4日2021.9.4プロットは苦手だ。林原さんは、デビュー以来、プロットの相談をするのが当然だったから、文芸誌の編集者からはじめて依頼がきたとき、おおまかな枚数だけ決めて終わり、という打ち合わせにびっくりした、と言っていた。それでは不安だからとお願いして、いまではほとんどの担当者が、プロットか...
2022年3月3日2021.9.3そこで筆を置いて読者を突き放すか、エピローグを書いて軟着陸させるかは作品と私のバランス感覚で決める。そのころにはだいたい百から二百枚ぶんの原稿ができている。編集者から求められた枚数に合わなければ削ったり加筆したりするのが良いのだろうが、だいたいは何食わぬ顔で送りつけ、何か言...
2022年3月2日2021.9.2小説を書くときに、私の場合は、どういうものを書くか考えるのがいちばん難儀だ。 エンタメの新人賞出身の林原さんは書く前にプロットをつくって編集者と相談するとどこかに書いていた。ルールーは、BL作家なんてのは妄想する生物だから四六時中ネタを練ってるようなもんだよ、と言っていた。...
2022年3月1日2021.9.1私は小説を書くことで生計を立てている。もちろん小説以外にエッセイとか書評をやったり、まれにイベントに登壇したりもするが、いずれも〈小説家〉の肩書きで出るから、やっぱり本業は小説だ。